2017年 12月 17日
電気から豆炭へ
小さいけれど、テンションが上がる変化がちょっとずつ。
ずいぶん前に夫が清掃センターでちょうだいし、温存していた豆炭こたつのパーツ。
ついに陽の目を見るときがきました。
先日、納豆を仕込む際、使用する古い豆炭こたつに足を入れた客人が、じんわりする温かさをえらく気に入っておられました。その様子を見て、夫は思い立ったようです。
普段居間で使っている無印良品の一般的なこたつ。そのヒーターを取り外し、耐熱板をかませて、豆炭パーツに付け替えをしました。
お風呂を沸かすとき、竹ボイラーの火で豆炭をいこせます。
それで1日あったかいんです。
1つ、電気を使うものが減りました。
いつも足をひっかけそうになっていた延長コードも外れました。
あぁ。そういうことか。
言葉通り、つながれていた線を外していく。
これだけのことなのに、なんとも言えない開放感なのです。
依存する暮らしから、少しずつ生み出す方へ。
オフグリッド生活への第1歩となるでしょうか。
豆腐を作るときはフードプロセッサーを使ってきましたが、初めて石臼で挽いてみました。
これもテンションはすごく上がりました。
がしかし、出来上がった豆乳がいつもほどおいしくなかった。。。
なぜなにゆえに。
夫の仲良しおじいちゃんに教えを乞うてみます。
電気以外に、ガスや水関係にも動きが。
たまーに、お昼のうどんをロケットストーブで茹でるようになりました。
朝の湯沸かしも、ガスでやかんと、新しく仲間入りした、ケリーケトルというシロモノを併用。
毎日がキャンピングです。
燃料は、
まつぼっくり。
竹も、自然にある身近なものならなんでも使えます。
燃料拾いも、楽しい遊びですよね、ぼっちゃま。
清掃センターでいただいてきたモノを組み合わせて、雨水タンクが完成しました。
プ。かなり無骨。
でも野菜を洗ったり、農具を洗ったりできます。
これから、食器のため洗い、洗濯、トイレにと活用していきたいのです。
朝、このタンクからその日使う分の水を出すようになりました。その度に今まで旅で出会ってきた風景を思い出します。
水を汲みにいき、溜めた分だけで家事をする。
水道からジャージャー出しっ放しにできちゃう暮らしとは対極のところにある、地に足つけた暮らし。
そうだ、水って無限じゃないんだよな、って思い出させてくれた美しい人々の暮らし。
夫のしごとは、洗練とは程遠いけれど、少しずつ、こんな暮らしがいいな、に近づけてくれてることに気づきました。
彼はいつも、清掃センターは宝の山だと言っています。
YO太はお父さんのしごと場が好きなのかな?
今もかまどや五右衛門風呂が残っているような古民家に憧れてはいます。そこに住むだけで丁寧な暮らしができちゃうような、そういう古民家。それが田舎暮らしの醍醐味だと思っていました。
でも、普通の民家でもできることってあるんですね。
昔ながらの暮らしができるしつらえがない、からできないわけじゃないんですよね。
それを教えてくれたのは、夫のがんばりと、アズマカナコさんの本です。
限りあるエネルギーに頼りきった暮らしからちょっとずつ離れ、日々の営みを手元足元に取り戻していく。
なんだか本当に気持ちがいいです。
うまく言葉にできないけれど、ものすごく気持ちがいいのです。
by namako8221
| 2017-12-17 00:37
| 暮らし